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1914. 勇気 [地歴公民科]

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                          知らぬが仏 (フリー画像より)

 1832年に亡くなったイギリスの哲学者ベンサムは、自分の遺体を学生たちの医学用教材に使用するよう遺言を残しました。死後三日目に彼の遺体は学生たちの研究のため解剖されました。自分の生身の体を、自分が教えていた学生達にさらす事自体、大変勇気ある決断だと思います。私は恥ずかしくてとてもできません。

 慶応大学の富田勝教授は、学生たちの教材にと自分の全遺伝子情報を公開しました。究極の極秘情報であるゲノムを公開するという事は、どんなリスクを背負う事になるのか考えてみました。私は怖くてとてもできません。

 その情報を元に各研究分野の科学者が研究を進めれば、遺伝病の種類や発症時期も読めてきます。生命保険会社から受付拒否を受けるかもしれません。子供達やお孫さんの結婚にも影響が出る可能性があります。何より、先生ご自身の死ぬ時期も正確に読み取られる可能性があります。そうなると、誕生日もかなり辛いものになりそうです。富田先生の勇気にはただただ脱帽です。

 「知らぬが仏、言わぬが花」
 私は何も知らないで死にたいと思っています。だからゲノム情報を教えると言われても、お断りします。

** 高校生のコトパ *************************

名言 : 歌いたがる人に限って音痴。 (S.S.)

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