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1913. 働き方改革 [学校生活から]

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                            働く人々 (フリー画像より)

「最初は彼らと何度もぶつかりました。」
外国人労働者を積極的に受け入れている社長さんがテレビで語っていました。
「彼らは、勤務時間さえしっかり働けば自分達の義務は終りと考えます。しかし私は、仕事をきちんと仕上げてこそ一人前と考えます。」
 この対立、学校でもあります。勤務時間外は自分の自由という先生方と、生徒のためなら時間外でもやらねばならない事があるという先生方です。

 私はこの対立に、今の「働き方改革」問題と通じるものを感じます。外国人の考え方が「働き方改革」側で、社長さんがこれまでの勤労観です。「働き方改革」の目的は、「魅力ある職場づくり」です。そのための手段として、政府は時間外労働を厳しく制限しています。したがって、たとえ仕事の途中でも終業時刻になれば帰宅せねばなりません。

 しかしこの状況、学校現場では「手段」が「目的」化されているように思われてならないのです。教育は、単なるモノづくりとは違います。教員にとっての「魅力ある職場」とは、下準備が十分できた授業のできる教室であり、仲間と公平な業務分担がなされている職員室です。時間切れによる教材研究不足や仕事に過不足の出る情況は、生徒や他の先生方に迷惑をかけるだけです。

 私はより良い職場環境をめざす事には大賛成ですが、学校の勤務時間を一律に厳格化する事には反対です。それより教員が本務に専念できるよう職員の増員を柔軟に考えて欲しいと思います。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「私を信じて」と言うヤツほど、簡単に人を裏切る。 (E.K.)

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