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1913. 働き方改革 [学校生活から]

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                            働く人々 (フリー画像より)

「最初は彼らと何度もぶつかりました。」
外国人労働者を積極的に受け入れている社長さんがテレビで語っていました。
「彼らは、勤務時間さえしっかり働けば自分達の義務は終りと考えます。しかし私は、仕事をきちんと仕上げてこそ一人前と考えます。」
 この対立、学校でもあります。勤務時間外は自分の自由という先生方と、生徒のためなら時間外でもやらねばならない事があるという先生方です。

 私はこの対立に、今の「働き方改革」問題と通じるものを感じます。外国人の考え方が「働き方改革」側で、社長さんがこれまでの勤労観です。「働き方改革」の目的は、「魅力ある職場づくり」です。そのための手段として、政府は時間外労働を厳しく制限しています。したがって、たとえ仕事の途中でも終業時刻になれば帰宅せねばなりません。

 しかしこの状況、学校現場では「手段」が「目的」化されているように思われてならないのです。教育は、単なるモノづくりとは違います。教員にとっての「魅力ある職場」とは、下準備が十分できた授業のできる教室であり、仲間と公平な業務分担がなされている職員室です。時間切れによる教材研究不足や仕事に過不足の出る情況は、生徒や他の先生方に迷惑をかけるだけです。

 私はより良い職場環境をめざす事には大賛成ですが、学校の勤務時間を一律に厳格化する事には反対です。それより教員が本務に専念できるよう職員の増員を柔軟に考えて欲しいと思います。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「私を信じて」と言うヤツほど、簡単に人を裏切る。 (E.K.)

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コメント 4

Take-Zee

わかりません・・働き方改革。
日本流があったんです。
大阪万博、期日が迫っても週休2日で。
運転手もきちんと。 いろんなリズムが
狂います。

by Take-Zee (2023-08-12 08:39) 

ハマコウ

フルで仕事をしていたころ、やりきれない思いを抱えなくてはならない仕事を遅くまでやらなくてはならないことが気重でした。
教材研究、子どものノートを見ること、授業の計画をたてることなどに時間を費やすのは楽しいことだったと、ハーフ勤務の今感じています。現在それを家で行うことになっていますが、負担とは感じません。
若い人が就きたいと思わないようでは教職のこれからは暗いと感じます。早速手を打たないといけない事だと思います。
正規職員の増員、何よりも望まれます。
by ハマコウ (2023-08-12 10:40) 

サボテン

Take-Zee様、
 期限が迫っているのに、労働時間は短くせよと…。これは大変ですね。物事には順番があって、単純に作業員の数を増やせば解決するものではありません。仕事内容の違いを考慮せず、労働時間の短縮だけを求める上からの改革は困りものです。
 そして私もTake-Zee様と同じく、終身雇用や年功序列型賃金といった日本流の経営スタイルは労働者に大きな安心感を与えるものなので、改良を加えながらも続けるべきだと思っています。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-08-12 12:20) 

サボテン

ハマコウ様、
 好きな仕事であれば、苦労も「やりがい」と感じられます。教員には、是非ハマコウ様のように子供の好きな人になってもらいたいと思います。教員の給料を上げる事を主張する人もいますが、単純に給料につられて教員になられても困ります。心底子供が好きかどうかを教員採用試験で判定できるといいのですが。AIなら可能かも?でも、これも人間がAIに選ばれる逆転現象ですよね。夏休みを利用したインターンシップ制や教育実習受け入れ校の校長所見などを参考にするのはどうでしょう。難問ですが、是非知恵を絞って良い先生を増やしてほしいと思います。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-08-12 12:50) 

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