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1862. 性同一性障害 [ニュースより]

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                        性同一性障害の悩み (フリー画像より)

 経産省に入省した男性公務員が1999年に性同一性障害と診断され、2010年から女性の服装で勤務しています。しかしその職員は二階以上離れたフロアの女子トイレを使うよう求められています。職員はこの制限の撤廃を要求しましたが認められなかったため、東京地裁に提訴しました。地裁は19年に
「自認する性で生活する権利の制約は認められない」
と、国に132万円の賠償を命じました。しかし21年の高裁は、
「経産省は職員の主治医や同僚の意見を聴くなど十分に配慮した上で判断しており、他の職員が抱く性的不安も考慮した」
として、一審判断を覆しました。そこで最高裁は25日、原告と被告双方の意見を聴く「弁論」を6月16日に開きます。

 これを読む限り、この職員の女性トイレ使用を不快に思う女性職員が少なくない事は想像できます。しかし女性の服装で男性トイレに入られては男性職員も驚きます。最高裁の判決次第で、多数の女性達あるいは男性達から眉をひそめられそうなこの職員も気の毒です。

 生徒達に意見を求めました。すると
「どんな職場にも男女が利用できる多目的トイレを設ける」
という結論になりました。女性が不快か男性が不快かという多数派の視点ではなく、少数派が多数派と対等の権利を得るにはどうしたらよいかという視点が新鮮に感じられました。多様性の尊重のためには、たとえ予算的に厳しくても、私はこの結論を全国に広めるのが一番いいと感じます。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「思い出したくない」と言っている時は、もうすでに思い出している。  (K)

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