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1545. 記憶力 [学校生活から]

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                                茂木健一郎氏

 廊下で、突然横の生徒から
「先生、あたし次のテスト赤点だからヨロシク。」
と声をかけられました。見ると見覚えのない顔です。
 今年初めて受け持ったクラスがあり、記憶力も薄れてきている昨今なので、私は「あなた誰だっけ?」と聞こうかと思いましたが、「名前も覚えてもらえない」とのショックを与えるのも忍びないと思い、返答に窮しました。すると彼女の隣にいた友達が、
「この先生、S先生じゃないよ。」
とささやきました。一瞬目を大きく見開いた彼女は、
「すみませ~ん!」
と飛びのきました。S先生とは、私と同い年70歳の理科の先生です。生徒と私、どっちもどっちでした。昨年からの授業では、生徒も教員も顔の半分がマスクで隠れているので、共に互いの真の顔を知りません。こんな事も起こりうるんですよね。

 記憶力と言えば、脳科学者の茂木健一郎氏がNHKの文化講演会で脳の働きについて話していました。
「私は小学校の頃落ち着きがなかったが、自分では気づいていなかった。学校の先生や友達から言われてそうなんだと知った。人は自分の事を他人を通して初めて知る。人は他人と交わる事で学ぶが、それは自分を知る事に繋がる。『学び』とは他人の脳との情報交換だ。科学的には脳は心臓のように存在する限り考え続けるものなのだ。だから脳はいくつになっても学ぶ事ができる。」
 弱気になり始めた最近の私への心強いエールに聞こえました。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 母親が いびきをかいて 寝ていると 私はいつも センチメンタル
  (剛毛娘)

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