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1543. 賭け [ニュースより]

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                         レイチェル=カーソン (ウィキペディアより)

 私が子供の頃、父は時々薄い丸い缶をパコパコと押して白い粉末を布団の上に撒いていました。それはノミやシラミなどの害虫の発生を抑えるDDTという殺虫剤でした。ニュース映像を見ると、東京で保護された浮浪児たちは頭のてっぺんからDDTを噴霧されていました。2011年発行の『仙台市史』によれば、仙台市では米軍機が上空からDDTを散布していたそうです。

 それほど日常生活になじんでいたDDTでしたが、1962年にアメリカのレイチェル=カーソンが著書『沈黙の春』の中で、DDTなどの化学物質は環境と生態系を破壊し、生体濃縮された有害物質が人間にも健康被害をもたらすと警告しました。以後我が家では使用しなくなり、1981年には法律で製造と輸入が禁止されました。今元気に生活できている私は幸運を感謝するばかりです。

 その時は最善と信じられた策でも、その後の検証で誤りとなる例は少なくありません。今のコロナワクチンにしても、様々な情報が交錯しています。「5年しか寿命がもたない」という情報も流れています。しかし病気が分かってまだ2年半、この先の事は誰にも分からないはずです。打つ・打たないは個人の判断ですが、打った高齢者の死亡率や重篤化率は明らかに下がっています。私は「打つ」に賭けてみました。万一これで命を落としても、私はそれを運命と甘受します。

** 高校生のコトバ **************************

名言:  メールより電話の方が早いのに、メールで伝える現代人。
(R.H.)

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