SSブログ

718. 自力と他力 [宗教的感覚]

v4-003.jpg

               仏教の象徴の蓮の花

 日蓮正宗の修行の場を参観させてもらった時の話です。(No.705)  私は良い機会とばかりにいくつか質問させて頂いたのですが、和尚様は一つ一つに丁寧に答えて下さいました。

 私が月に一回参禅している曹洞宗に話が及んだ時、和尚様は「悟りは人間の力で得られるものではありません。禅宗の欠点は、自分を『悟った気にさせてしまう』点にあります。」とおっしゃいました。「悟った」のか、それとも「悟った気になっている」のか、そしてこの判断は誰がするのか、実に難しい問題だと感じました。

 「自力」で仏と一体となろうと坐禅に励む禅宗※1と、法華経の救い(=「他力」)に安らぎを得ようと唱題に励む日蓮宗※2の間の、とてつもなく深い溝を感じました。ちなみに浄土宗※3やキリスト教は、私達に阿弥陀仏や神の「救い」にすがる事を求める点で日蓮宗と同じ「他力」信仰です。

 自力か他力か。凡夫の私は「他力に徹しようとする信念は自力」だと思っていますし、「自力でがんばれるのも神仏のご加護(他力)のたまもの」と感じ、あまり両者に矛盾を感じません。

 ※1禅宗 :曹洞宗、臨済宗など。
 ※2日蓮宗:日蓮宗、
日蓮正宗など。
 ※3浄土宗:浄土宗、浄土真宗など。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 引退してから分かる顧問のありがたさ。  (s)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。