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530. 日本永代蔵 [地歴公民科]

狂歌 : 金持ちを いいないいなと 思ってたが お金が無くても 幸せいっぱい。 (ハンド命)

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 井原西鶴 ( 1642-1693 )

日本永代蔵
 井川西鶴の 「日本永代蔵」 についてのテレビ番組を見ました。 テーマは 「商い (あきない)」。 現代の資本主義経済の下では、 商いの目標は 「利潤」 であり、 そのための 「拡大」 です。 企業は吸収・合併を繰り返しながら成長しようとしますが、 それが各地でライバル企業や現地企業との摩擦を引き起こしています。

 「日本永代蔵」によると、 江戸時代の商いの目標は 「持続」 でした。 拡大しなくても富は創られるとの哲学があり、 江戸時代の経済は循環型でした。 様々な修理屋が存在し、 修理しながらモノと貨幣を循環させていたのです。 さらに不要品すら利益の元になりました。江戸町民の糞尿の買い取りを専門に行う商人が現れ、 それで下肥を作って農家に売る事で三者それぞれに利益を得ていたのです。 江戸時代は多種多様な職業があり、 それぞれに 「信頼」 を何より大切にしながら 「持続」 をめざしていました。

 この話、 温かみを感じませんか。 今後の世界経済のあり方に、 大いに参考にすべき話と感じました。


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