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176. ギュゲスの指輪 [地歴公民科]

川柳 : 担任で 生徒の運命 決まります   (ドンチャン)

ギュゲスの指輪
 昔、 ギュゲスという羊飼いがいました。 ある日、 彼は死体から一個の指輪を盗み取りました。 やがて彼はその指輪を内側に回すと自分の姿が消える事に気づき、 姿を消して王宮に入り、 王を殺して自分が王になりました。

 これは、プラトンの創った「ギュゲスの指輪」という話です。 プラトンは、 「ギュゲスが悪い事は明らかだが、 では君がこの指輪を手に入れたらどう使うか」 と尋ねます。 一昨日の市民哲学講座でも、 講師の先生が前列で聴講していた老紳士にこの質問をされました。 紳士は小さな声で 「悪事に走ります」 と答えていました。 先生は、「プラトンも、誰もが悪事を考えると言っています。」 と慰めていらっしゃいました。

 でも、 私はそこは疑問です。 死後の世界を確信するソクラテスやイエスは、 たとえこの指輪を手に入れたとしても悪事に走る事はないと思うのです。 性悪説の立場のプラトンは、 「だから政治は、 みんなで行うより一人の哲人王が行う方が良い」と、独裁制を唱えました。


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