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127. 不条理ゆえに我信ず [雑感・気づき]

どどいつ : 見たくもないのに つぶした虫を そっと見てみて 気持ち悪 (1116)

不条理ゆえに我信ず
  「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル著)の中の一節です。
「もしも人間の脳が私達に理解できるほど単純だったら、 私達はいつまでたっても愚かでその事を理解しないだろう。」

 初めて読んだ時、 この逆説的な言い方には、 しばし考えさせられました。 もし脳が単純だったら、 深く考えられないので浅い理解しかできない。 一方、 もし脳が複雑だったら、 深くは考えられるけど奥も深いのでどこまで行っても理解し尽くす事はできない。 結局「人間は脳を完全に理解する事はできない」 と言っていると理解しました。 どんなに視力が良い目でもその目の内部は見る事ができないように、 認識主体の脳はそのまま認識の対象とはならないのでしょう。

 私も、 脳や心には解明されない部分があった方がいいと思っています。 神学者テリトリアヌスも、 キリスト教について次のように言ってます。 「不条理ゆえに我信ず。」


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