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1693. 平穏死 [雑感・気づき]

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             在宅医療の専門家の長尾和宏医師                                  

 在宅医療の長尾和宏医師のラジオ番組を聴きました。「目からウロコ」の話は次のようなものでした。

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 勤務医になって11年目目に食道癌末期の患者さんを看た。固形物が喉を通らないので、「高カロリー輸液を首の静脈から」と言うと断られた。2週間で亡くなりそうだった。一日にコップ一杯の水200ccを与えたところ2カ月経っても元気で、病院内でボランティアまで始めた。3か月目に枯れるように亡くなった。自分の常識がひっくり返された。人の死に二種類ある。一つは病院で治療を受けて亡くなる延命死、もう一つは在宅で緩和ケアの治療のみで枯れるように亡くなる平穏死。延命死は咳や痰で非常に苦しむが、平穏死は圧倒的に最後が楽。しかも長生きできる。


 どうして平穏死が出来ないかというと、人はいつ死ぬか分からないから、「もうちょっと何かできるのでは」と治療を重ねてしまう。そこで大事なのがリビングウィル。自分がどんな治療を望むのかを意識のある内に書いておく。これは、この治療でよかったのかと苦しむ遺族やお一人様を看取る医師の心的負担を軽くする。
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 先生は、「人間しょっ中死を考えていたらノイローゼになる。毎日は楽しく、時に死も考えるといった具合に、終活にも執着しない事が大事」と締めくくられました。話を聞いて、私も在宅で平穏に死ねるよう早速リビングウィルを書きたくなりました。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : バイキング 突然母が しきり出す (N.S.)

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