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1928. 独裁者 [地歴公民科]

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                                徳川家康

 徳川家康と金正恩、この二人の独裁者について考えてみました。

 家康は1603年に征夷大将軍となって政権につきましたが、2年後には子の秀忠にその職を譲っています。金一族同様、世襲制で国を治める決意を天下に示したのです。自らは「大御所」として陰でにらみを利かせ、豊臣一族の撲滅作戦を遂行しました。

 さらに政権は孫の家光に移ると、残酷な政策を次々と打ち出します。参勤交代制度は、藩主に一年交代で江戸と領地に、妻子は江戸に人質として住まわせました。農民には土地から離れる事を許さず、年貢を五人組という連帯責任で納めさせました。さらに彼らの下に「エタ、非人」という被差別階級を作り、人間としての生活を認めませんでした。身分を超えた恋愛や結婚は誰しもご法度で、人々はかなり生き辛かった事と思います。

 指導者が国民の人権を無視する点では今の北朝鮮と同じですが、戦国時代の混乱の恐怖が人々から抜け切らない400年前であれば、これもやむを得ない事と思います。独裁制は、混乱から抜け出す一時的な「必要悪」ですから。

 しかしその後ロックやルソーが民主主義の理念を打ち立て、それを世界各国が実現していこうとしている今、昔の日本と変わらない姿勢に拘泥する独裁者の姿は何とも醜いものです。ミャンマーや中国、ベラルーシなど、近年再び独裁制を強める動きが出ています。時代の逆行には、私達あらゆる手段を使って抵抗していきましょう。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 友達以上恋人未満。友達は恋人より下だろうか。 (清掃員)

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