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1554. 大震災直後 [雑感・気づき]

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                       東日本大震災時の大船渡市 (フリー画像より)

 河北新報に、東日本大震災当時小学5年生だった女性が語る記事がありました。まとめると次のようなものです。

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 当時は空き巣が横行し地域が荒れていたため、私達もずっとピリピリしていました。先生が「震災の話はしないで」と言ったクラスもありました。「緊急地震速報」「津波」など、それを聞いただけで子供達が収拾つかなくなる単語があったからです。同級生が津波で亡くなった学級でした。

 私の学級も、授業中に教室から消える子や勝手にしゃべり出す子など、震災前とは雰囲気が違っていました。先生がちゃんと怒ってくれたので、私は「見捨てられてない」という気になり、すごく助かりました。震災の話は私の学級でも話せませんでした。陽気な子でも父親が死んでるかもしれないし、「我が家は大丈夫」という言葉は自慢のように聞こえるし、被害の話は同情を乞うようで話せません。

 先生も傷ついていて、しゃべりながら泣いてる姿を思い出します。ところが新聞記事は、「子供達は荒れてましたが、それに大人は気づけていなかった」と書きます。先生だって目の前で傷つき荒れてる子供を見て、「どうしたらいいか」とずっと悩んでいました。それぞれみんな思う所があって、それでもどうする事も出来なかったんだと今思います。
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 震災直後といった特殊な状況を記事にまとめる事がいかに難しいか、この記事を読んで感じました。新聞記者の方も大変です。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 肉じゃがが何でお袋の味なんだ!
(かびるんそん)

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