1259. 相互理解

         　　　　        厳しい政権運営を強いられている文大統領

　韓国の文大統領が、日本の事を「盗人たけだけしい」と呼んだ昨年の8月2日、ニュースでは多くの日本人が無礼を感じた事が報じられました。日本が韓国を貿易のホワイト国指定から外した時の事です。

　ホワイト国とは、大量破壊兵器の拡散防止への取り組みがが整っているので、日本からの輸出手続きを簡略化している国の事です。英米仏など27カ国が認定されています。日本政府は、「これは徴用工問題への報復ではなく、韓国の不十分な輸出管理をしっかりやってもらうための措置だ」と言っています。

　行き詰まった文大統領は、突如日米韓の軍事情報共有システムGSOMIAの破棄を一方的に通告しました。しかし米国の「在韓米軍駐留経費の5倍増額」という怒りを買い、破棄前日の11月22日、延期を宣言しました。この右往左往には、韓国メディアも朝令暮改と怒っています。

　白村江の戦い、豊臣秀吉の朝鮮征伐、倭寇、明治政府の朝鮮併合と、歴史的には日本から侵略を受ける事の多かった韓国国民の歴史認識が、日本人のものとはかなり異なる事は容易に想像できます。日本が2580憶円提供した1965年の日韓基本条約も、韓国国民の多くは不平等条約と見ているそうですから、そもそもボタンの掛け違いは最初からでした。

　国家であれ個人であれ、真に相手の身になって考える事の難しさを感じます。

**　高校生のコトバ　**************************

川柳 : 夏休み　彼氏できてる　はずなのに (するめイカ)