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1104. 落としどころ [宗教的感覚]

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                                        横山名誉教授と大栗教授

 久しぶりに面白い対談を見ました。それは、「心の外には何も無い。世界とは心が生み出した産物」と説く仏教家と、「心とは別に独立した世界が存在する。」と主張する科学者の対談です。仏教家は横山紘一立教大名誉教授、科学者は大栗博司東大教授です。少年同士のようなやりとりは大変好感が持てました。(NHK「こころの時代」)

横山「宇宙も全て人の心が生み出したものですから、人が宇宙を知る事はできません。」
大栗「科学者も宇宙本体を知る事はできません。しかし、そこにあるモノ同士の関係に着目し、仮説を立てて検証できたらそれを真理とします。仏教は、どうやって真理を検証されるのですか。」
横山「その説を信じたら迷いや苦しみが消え悟りの境地に入れたら、それが真理です。」

 平行線のままなのでハラハラしながら見ていたら、大栗氏がうまくまとめました。
「それぞれ真理の確認方法が違うんですね。科学はより多くの事例に合うものが真理。仏教はより多くの人の悩みが消えたものが真理。」と。そして、仏教が「苦しみも心が作り出したものだから、心を変えれば消す事ができる」と説く点で、また科学が「この世の仕組みを解明していく事で人類の幸せに貢献できる」という点で、「どちらも人の幸せのためにあるんですね」と落としどころを見つけました。さすがでした。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「そんな子だったんだ」より「違う一面が見られて嬉しい」と言われたい。 (名無しの権兵衛)

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