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1020. 真理 [地歴公民科]

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               ウィリアム=ジェームス

「地獄があると思ってる者には地獄はない。地獄がないと思ってる者には地獄はある。」

 これは、前回の松塚先生が高校一年生の時に聞いた言葉だそうで、これで先生は哲学に興味を持たれました。この言葉、「真理は一つとは限らない」と言っているようにも受け取れます。

 アメリカの哲学「プラグマティズム」の思想家ウィリアム=ジェームズは、個人の具体的生活に役立てばそれを真理と認めて構わないという立場です。例えば、「神様なんて存在しない」と考え一生懸命頑張って大学入試に合格した人にとって「神は存在しない」は真理です。しかし、「神様は存在する」と信じて安心して受験勉強に励んで合格できた人にとって「神は存在する」は真理です。この二つ、真っ向から対立しますが、それぞれに役立っているのでどちらも真理と認めます。

 プラグマティズムは明快で、今の「多様性の尊重」にも通じる柔軟な思考のように見えます。しかし私は、倫理や宗教の分野ではたとえ人間が知り得なくとも、「真理は一つ」と考えています。ルールが色々違っても、「ルールを守る」という大きなルールは一つであるように、私達人類を人類としてまとめている大きな真理が必ずあると思うからです。皆さんのご意見、反論、是非聞かせて下さい。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 普段は帰りたいのに、具合が悪い時は帰りたくない。 (麻亜矢)

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