843. 権威主義的性格 [地歴公民科]
哲学者アドルノ (1903~69)
町内会の文化部長を引き受けた妻が、先日「地域文化祭」を成功裏に終えました。その準備の中で彼女は、男が肩書きに弱い事を実感したと言います。電話で一人の高齢の男性役員に仕事を頼んだところ、最初は全くやる気を示さなかったのに、「文化部長の○○です。」と名乗ったとたん平身低頭になったからだそうです。
町内会の文化部長を引き受けた妻が、先日「地域文化祭」を成功裏に終えました。その準備の中で彼女は、男が肩書きに弱い事を実感したと言います。電話で一人の高齢の男性役員に仕事を頼んだところ、最初は全くやる気を示さなかったのに、「文化部長の○○です。」と名乗ったとたん平身低頭になったからだそうです。
もちろん人によりますが、官僚制というピラミッド型の組織(会社や役所)に長年漬かったサラリーマンならさもありなんと感じました。組織内では上からの命令は絶対ですから。いわば一種の職業病です。
一方世の中には、自分に自信がないために他人の権威を借りて自分を飾ろうとする人がいます。親戚自慢や知人自慢がそれです。こちらは上にこびへつらい、下に威張ります。哲学者アドルノはこの性格を権威主義的性格と名付け、こんな人達がヒットラーのナチスを下支えしたと分析しました。辺り迷惑なのでしっかり自覚させる矯正が必要です。
私の経験でも、そんな人は友人も減っていき老後は寂しそうです。上下隔たり無く誰にでも門戸は開いておきたいものですね。
** 高校生のコトバ **************************
川柳 : 大家族 全てにおいて 質より量 (A.R.)