659. 凡夫で結構 [宗教的感覚]
今回泊まった宿坊「金剛三昧院」。お薦めです。
凡夫で結構
高野山に行ってきました。授戒は、真っ暗闇のお堂の中で阿闍梨様の唱えられた言葉を私達参加者が繰り返すだけだったので、少し拍子抜けしました。でも、しっかり人生がんばろうという気になりました。
夜に金剛峯寺で観月会が開かれ、参加しました。そこで私は以前から抱いていた疑問を和尚様に尋ねてみました。 (No.619)
「『ぶっちゃけ寺』の番組では、こちらの現世利益の面が強調され過ぎていたように感じたのですが、どうお感じになりましたか?」
すると、「それが何か?」という反応なのです。「生きていればこその人生です。現世利益が叶うよう、私たちは加持祈祷を行っているのです。」
空海上人の御廟(奥の院)への参道には大名も役者も敵も味方も、オドロオドロしい墓も楚々とした墓も、様々な種類のお墓が所狭しと並んでいました。考えてみれば、大聖人空海上人の前ではみんな凡夫、ドングリの一粒なんですよね。だから真言宗は、「凡夫のままで結構。それでも空海上人から目をかけていただけるよう精進致しましょう。」と言っているようでした。
その仲立ちとなるべく毎日修行に勤しむお坊さんは、本当に公の僕(しもべ)だなあと感心させられました。
** 高校生のコトバ *************************
川柳 : 欲しいもの 半額の時 金がない (チー)