657. ヴァイオリン [雑感・気づき]
黒沼ユリ子氏
ヴァイオリン
黒沼ユリ子さんというヴァイオリニストが語っていました。
「私のヴァイオリンは、1960年にチェコで作ってもらったので55歳です。弾けば弾くほど共鳴箱の隅々から音が出て来るようになり、今では驚くほどきれいな音の出る最高のヴァイオリンになりました。毎年一回、コンクールの時に弾かせてもらう有名な作曲家の高価なヴァイオリンは、出番が終わると一年間ガラスケースの中に展示されてしまいます。するとそれだけの音しか出ないのです。毎日弾くことでヴァイオリンも成長するのです。」
「鎮魂歌を弾く時、東日本大震災後はどうしてもテンポが遅くなります。多くの人々の無念さが私に働きかけてくるのです。言葉で伝えようとすると、それこそたくさんの形容詞をつけなければ表現しきれないものを、音楽はストレートに表現できます。私はそれをヴァイオリンで歌っていると思って弾いています。」
分野の違う世界の人のお話は、いつ聞いても新鮮な驚きを与えてくれるので、私は大好きです。
** 高校生のコトバ **************************
名言 : 子の心 親知らず。 (chu)