579. 「そこかー!」 [思い出話]
仙台市水道記念館(青葉区熊ヶ根)
「そこかー!」
今から35年前、私達一家は赴任校の関係で県内の山村に一軒家を借りました。ご近所はとても良い方々ばかりでした。水道がないため、村の皆さん共同で井戸を掘り、簡易水道という形で各戸に配水をしていました。しかし塩化ビニルの配水管なので、地上をコンバインなどが通るとよくヒビが入り、水が濁ったものでした。
子供のミルクの事もあり、妻が集金係の老人に対処法を尋ねた所、ガーゼを重ねて蛇口に巻くしかないとの事。やってみると、間もなくガーゼの中にはドロリとした泥や砂が溜まってしまいました。そこで再び妻がその状況を老人に説明したところ、彼はガーゼを一目見るなり、「だーれ奥さん、こんなにギチーッと縛るんだもの。」と忠告してくれたそうです。
「そこかーっ」と、帰宅後その話を聞いて笑ってしまいましたが、そんな環境でも村の子供達はすくすくと育っていました。私達の方が神経質すぎるのか、色々考えさせられた4年間でした。
** 高校生のコトバ **************************
川柳 : 久しぶり プリクラ撮ったら まずは愚痴 (P森)