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580. 麻三斤 [宗教的感覚]

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          私の尊敬する故松原泰道ご住職 (臨済宗龍源寺)

麻三斤
 禅問答とは修行僧と高僧とで交わされる会話ですが、難しい事で有名です。(No.194)

 洞山和尚に一人の僧が問うた。
「仏とは何か」「麻三斤。(まさんぎん)」

 「悟りを開いた人にはどうすればなれるか」と聞かれた洞山和尚は、「この麻糸三斤。(1800g)」と答えたという話です。これは素人が分からなくて当然と、小川隆駒澤大学教授がおっしゃってます。例えば、大阪人同士の「おたく阪神ファン?」「わてがどこ生まれか知らんの?」という会話は、「大阪人なら阪神ファン」という前提を知らなければ、理解できません。禅問答も同じで、前提を知る事で分かると言うのです。ナルホドと目から鱗が落ちる思いでした。

 ではあの会話の前提は?麻1800gはちょうど人一人分の衣ができる量だそうです。そこから 「衣の中のあなた自身がすでに仏」 と解する事もできますが、さらには麻でも石でも 「心眼を開けば目の前のどんなものにも仏を見る事ができる」 を示しているそうです。奥は深いですね。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 彼氏欲しい 言ってはいるが そうでもない  (ちょ)


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