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1229. 英語民間試験見送り [教育の話題]

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                       萩生田光一文部科学大臣

 「当然だよ!」と職員室内の教員は、みんな安堵のため息をつきました。来年度から始まる大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入が見送られた件についてです。高校一・二年生の皆さん、ご安心下さい。英語については2023年度までは全国一律という現行の制度が続きます。

 そもそも論から言えば、今回のドタバタ騒ぎの基本的な問題点は、公平に人物を評価するのに違う物差しを使おうとした所にあります。英検やGTECなど文科省の指定した民間業者は、それぞれに権威のある企業ですが、検定の狙いや内容、受験機会、受験会場、受験料等みんな違います。同じ問題で差がついてこそ受験生は納得できるという、こんな基本のキも知らない人が文部行政のトップにいる事に驚きます。

 ところで、勤務校の英国人の先生が首をひねっていました。「ナゼ、大学受験にスピーキングが必要なの?大学卒業時ならわかるけど…」と。確かに講義の中でそこまで求める大学はそんなに多くありません。大学ごとに入学生に求める資質は違うはずです。という事は、英語のみならず、本来大学は自分達の教育内容に添った入試を個別に作るべきなんですよね。実際、昔は大学ごとに問題を作っていました。今は…?きっと研究内容が深くなった分、教授達には時間がないんでしょう、ね。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 完璧な予習をし気合いの入っている日には、雑談ばかりで授業が期待通りには進まない。  (しゅう)

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