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1011. 悩み [教育の話題]

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                写真家星野道夫氏

 勤務校で、カトリック仙台司教区の森田神父様の講演がありました。

 写真家の星野道夫さんがエスキモーの子供達に勉強を教えていた時、「一番最初に分かった人にご褒美を上げる」と提案しました。ところが分かった子は分からない子に教え始め、結局全員が一斉に手を挙げました。極限の地アラスカでは、「一人だけの抜け駆けは良くない」という「常識」があるというのです。場所が変われば、教育の仕方も変わるものだと考えさせられました。

 その後の分科会で、幼稚園の先生が「ここの園児は優し過ぎると言われます。列を作って並んでいたのに、割り込まれても『いいよ』と譲って気にしません。こんな弱い子に育てていいのかと悩んでます。」と話されました。隣人愛を説くあまり、現代社会で生き抜けない人間を作っているのではないか、との危惧です。この優しい先生の葛藤はよく分かります。でもその時ふと、「その子は弱いのではなく、それを貫き通す『強さ』があるのでは?」とも感じました。

 かく言う私も、実は政治経済の授業では、「お金に余裕ができたら、将来のために貯金しなさい。」と言うべきか、「困っている人のために献金しなさい。」と言うべきか、悩んでいます。皆さんが教員なら、どちらを説きますか?

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 夕ご飯に何を食べたいか聞くものの、必ずそのメニューは作らない母。 (A.K.)

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