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811. 値切り交渉 [地歴公民科]

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                        じゅうたん店の店主 (ネットより)

 日本人に苦手な、イスラム圏の「値切り交渉」のコツを知りました。

 京大大学院の小杉泰教授が昔エジプトにいた時、タクシーの運転手が相場の三倍の要求をしてきました。「自分は七人も子供がいるので暮らしが大変だ」とも言います。そこで教授も「私も遠い日本から来た貧しい留学生で、子供が二人いて大変だ。」と言ってみました。すると「じゃあ半額でいい。」となり、その後はおしゃべりに花が咲き、最後は「代金はいらない」と言ってくれたそうです。教授は「イスラム圏での値段交渉は、売り手と買い手の合意が基本」と語っています。

 コーランには、「貧しい人に施しをする事は、失敗のない商売をする事と同じ。」と書かれてあり、宗教的な善行を功利的な商業倫理で説いています。確かに「信じる者は救われる」と言われるより「信じる者は必ず儲かる」と言われる方が実践しやすいですよね。

 イスラム圏での値段交渉のコツは、自分がいかに貧しく苦しいかをしっかり主張する事のようです。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : どんな一日でも、昨日亡くなった人が必死で来ようとした今日。  (とり)

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