677. ヴェネツィア [地歴公民科]
歩道橋と水路の街、ヴェネツィア。
ヴェネツィア
ヴェネツィアは、海に打ち込んだ杭の上に作られた海抜1~4mの人工の都市です。道路がとても狭いので、昔から自動車や自転車はもちろん馬車も市内を走っていません。移動は水上タクシーなどを使います。近年温暖化による海面上昇の影響で、年間80日ぐらいは海水が町の中にあふれてくるそうです。自動車を使えない都市の住民が、排気ガスによる地球温暖化の被害を受けて困っているという皮肉な現象は、私達車社会の人間が早急に取り組むべき大きな課題です。
話は変わりますが、「いたずらの天才」(A.スミス著)という本に、19世紀のウィリアム・コールという英国人がヴェネツィアでやったいたずらの話が載っています。彼は3月31日の真夜中、郊外の農家から買った多数の馬糞を同市のサンマルコ広場にパラパラとまいたのです。翌日、何千という市民が集まってきて、 「天使達がたくさんの馬車でやって来た!」と、その「奇蹟」に大感激したそうです。当日はエイプリルフールでした。
** 高校生のコトバ **************************
川柳 : 母と似た 彼女と過ごす 兄弱し (N.N.)