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1915. 権利 [地歴公民科]

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               グリーンピースの反捕鯨活動 (日本鯨類研究所のH.P.より)

 グリーンピースが、小さなボートで捕鯨活動を邪魔する映像を見て、私は「牛肉を食べていながら、鯨を食べる私達を非難するのは矛盾だ」と思っていました。ところが倫理学者ピーター=シンガーの動物解放論を知って、見方が少し変わりました。

 西欧ではこれまで、理性がなく言語も使用できないという理由で動物には権利を認めてきませんでした。しかし鯨が言語を使う証拠が出てくると、鯨の権利は人間と同等に扱うべきとの主張が出てきました。これが反捕鯨運動の基本にあるというのです。

 シンガーは、快楽や苦痛を感じる点で一部の動物は人間と同じと考えます。そして平等の権利をそれらにも拡大すべきと説いたのです。彼は、人間の利益のために動物の利益を犠牲にする態度を「種差別」と呼んで非難し、動物実験や工場畜産を批判します。彼自身、菜食主義者です。

 近年、森林など自然の権利も提唱されています。1995年、アマミノクロウサギなど奄美大島の希少動物と住民が、生息地への悪影響が懸念されるゴルフ場建設計画の許可取り消しを求め、鹿児島県を提訴しました。しかし判決は「却下」でした。スペインでは2011年に全土での闘牛のテレビ中継が終了し、カタルーニャ地方での興行は現在行われていません。


 私は、人間も含めた全ての命は他の命の犠牲の上に存続しているので、肉食で全く問題ないと考えます。ただし無用な苦痛を与える殺生には絶対に反対です。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 調子に乗りすぎて、内で後悔している、出来ない約束。 (I.S.)

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