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1906. ビッグモーター [ニュースより]

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                         ビッグモーター社

 修理代金を保険会社から水増し請求したビッグモーターの社長が記者会見を開きました。「各工場が勝手に行った」と強弁しましたが、真実のかけらも感じられませんでした。彼は引責辞任するそうですが、全ての株式を取得していますから(Wikipedia)、実権は手放すつもりがないようです。損保各社への不正請求、社員に対するパワハラと厳しい罰金・降格人事、不正車検の実施、街路樹への除草剤散布等の全てが事実なら、まれにみる犯罪組織です。今真面目な修理工場や中古車店までが疑念の目で見られています。しっかり民事と刑事で罰を受けて欲しいものです。

 ところで、被害者である損保会社の一つ損保ジャパンは、社員37人をこの会社に出向させていました。また社長の息子もこの損保会社の前身の日本興亜損保に一年間社員として働いていました。という事はこの事件、双方がグルでやっていた可能性が高くなりました。まさかこれに監督官庁の国土交通省の役人までも、とはならないでしょうね。

 問題は、内部でカネを回し合う閉鎖的なシステムです。第三者機関も大事ですが、内部通報者による告発が一番です。今内部告発者は、公益通報者保護法によって会社から不利益を受けないよう手厚く保護されます。皆さん、入社したら会社の法令違反はしっかり告発して下さい。その事によって同期の社員に後れをとる事は決してありませんから。この事を消費者庁もしっかり啓蒙して欲しいと思います。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「金で買えないものはない」「金で買えないものもある」という意見の対立は、ほとんど全てが金で買える事実を大前提にして成立している。  (K.S.)

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Take-Zee

おはようございます!
どの辺からかな~
日本の組織、倫理感覚は無くなってしまいましたね~(^-^)!

by Take-Zee (2023-07-28 07:52) 

サボテン

Take-Zee様、
 60年前の話ですが、当時我が家にやって来た大工さんは自分の仕事に誇りを持っていて、どんなに小さな仕事でも手を抜かずにやってくれました。一区切りつくまでは、と出されたお茶に目もくれず、作業し続けていた姿が目に浮かびます。作業が終わるときちんと掃除をし、部材や工具を一か所にまとめて翌日に備えます。その姿は大変美しく見えました。しかし拝金主義の高度経済成長の後継者不足の中で、この様な美しい姿はどんどん失われていった気がします。「商人の買利は武士の禄に同じ」と商人のプライドを語った江戸時代の石田梅岩の矜持を、現代社会のあらゆる人々に持ってもらいたいと思っています。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-07-30 00:45) 

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