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1736. 失敗と成功 [雑感・気づき]

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               佐治敬三サントリー社長

 NHKアーカイブスで1984年のサントリーの佐治敬三社長の話を聞き、成功する経営者の考え方を学びました。

 佐治氏は1945年、赤玉ポートワインで財を成した父親の鳥居信治郎氏の会社「壽屋」に入社しました。壽屋はウィスキーで成功していましたが、佐治氏はビールづくりに挑戦したくてなりません。60年に父親に相談すると「やってみなはれ」と言ってくれました。62年に父親が亡くなると、翌年社名を赤玉(サン)と父親の姓の鳥居を組み合わせた「サントリー」に変え、ビール業界に参入しました。何もかも初めてだったので赤字が続きましたが、父親から受け継いだ「やってみなはれ」の精神で研究を続けました。

 佐治氏は、身体も企業も一病息災がいいと言います。ウィスキーで成功したサントリーは需要も多く、社員も自信満々でした。しかし企業はどこかに危機感がないと「やってみなはれ」の精神は湧いてきません。ビールの赤字で企業内に緊張が走り、組織が生命力を得たと言います。佐治氏は99年に80歳で亡くなりましたが、赤字は2008年まで45年間続きました。

 佐治氏のビールへの挑戦は一見失敗したかのように見えますが、組織論的には大成功でした。彼と一緒に『洋酒天国』の本を出した開高健氏も言っています。
「ウィスキーの壽屋の社員は頭(ず)が高かったが、ビールで赤字が続いたら低姿勢になった。太閤秀吉が木下藤吉郎に戻った。」と。


** 高校生のコトバ **************************

名言 : たとえそれが正しいとしても、貫き通して損することがある。 (N.H.)

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