1688. 幸福度

　　　　　　　　　　　　　　　　　ビル=ゲイツ氏

　「人生は公平ではない。その事に慣れよう。」これはビル=ゲイツ氏の言葉です。冷たいように感じますが、私は奥が深いと感じます。知能、容姿、健康、経済状態…、人間どれをとり上げても公平・平等ではありません。その事に気づいて、それに折り合いをつけた人が幸せになれると思うからです。

　2020年度のユニセフの調査によると、世界の先進国38か国の中、日本の若者の幸福度は37位でした。彼らの幸福度を上げるにはどうすべきかを、昨日のNHKスペシャル「君の声が聴きたい」が取り上げていました。

　若者の不安のトップが「お金」でした。計算したら、大卒で平均年収300万円の一人暮らしの人は60歳で2044万円貯まりますが、77歳で使い果たします。しかし40歳から生活を抑えれば87歳まで大丈夫です。他にSNSの普及から来る劣等感やコロナによる無力感も目立ちました。番組の結論は、時代が違うのだから大人は教える立場ではなく、同じ人間として一緒に考える事が若者の安心感につながるというものでした。

　不透明な今を生きる若い皆さんの不安は、当時の私に比べれば深いだろうと想像はつきます。私も当時は将来への不安がありました。しかし不安は主観的なものなので、自分と他人の大小比較ができません。という事は結局同じなのです。後年全ての面で他人との比較をやめ、自分の境遇を受け入れたら気が楽になり、今は本当に幸せです。生き方の一例として読んでもらえたら幸いです。

**　高校生のコトバ　**************************

名言 : 大きな夢はつかむまでが一番いい。つかんだら今度は失う怖さが襲うから。 (美子)