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1588. 解釈 [地歴公民科]

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                   フリードリヒ=ニーチェ

 「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。」(ニーチェ)

 この言葉「ホント?」と疑問に思いませんか。辞書によれば「事実」とは「実際にあった(ある)事柄」とあります。例えば、「日本語は難しい」とよく聞きますが、これは事実でしょうか?A君にとっては難しくても、B君にとってはさほど難しくないとなれば、これは事実とは言えません。ニーチェは正しそうです。

 しかし「太陽は丸い」という事実は、誰にとっても「実際にある事柄」なので、ニーチェの言葉は正しいとは言えません。

 A君にとっては「日本語が難しい」という事実は真実です。この真実こそ人それぞれ違うので、客観的真実というのはありえない事になります。したがってあのニーチェの言葉は、
「客観的真実は存在しない。存在するのは解釈だけである。」
と直せば、スッキリするのではないでしょうか。

 私は教員採用試験を5回受けました。落ちた4回の試験会場では、周りの受験生がみんな秀才に見えたものです。しかし死ぬ気で勉強した最後の時は、周りを見ると「半分は記念受験(ひやかし)。残りの半分は、私ほどやってはいるまい。勝負は残った四分の一の受験生とだけだ。」という気持ちになりました。これは事実です。やるだけやった後に見る周りの景気は、別世界でした。自慢話のようで申し訳ないのですが、「事実をどう解釈するか」も自分次第なんですね。

** 高校生のコトバ **************************


川柳 :  親の口 縛っておきたい こともある  (M.K)

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