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1585. 可能性 [学校生活から]

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                               桃井かおりさん

 「英語はいいんだけど、化学をあと20点上げて総合点を上げないと…。」
 担任が三者面談でよく口にする言葉です。私は、この総合点重視の姿勢は教育的でないと思っています。その点数が取れないと落第するとか、大学入試の足切りに遭うというなら別ですが。

 むしろ担任は、生徒の可能性を指摘すべきだと思っています。
 「君は英語の発音がきれいだから、国際的な俳優なんかに向いてる気がするけどなあ。」
といった具合に。そんな一言が本人のやる気スイッチに火をつけ、翌日から体力作りなどにいそしむようになったら、充実した人生が待っていそうな気がします。

 たとえ羽生弓弦君の化学の点数が悪かったとしても、学校は彼を放課後残したりはしなかった事と思います。本人が可能性を見出したら、周りはむしろ当人がその一点に集中できるよう気を配るべきです。僧の托鉢に応える態度と同じです。でもこれは、教員側に言うべき事ですよね。

 高校生の皆さんには、「自分の得意分野や長所を探しなさい」と言わせてもらいます。高校時代の私は自分の得意分野を真剣に探さなかったため、人生前半は試行錯誤の連続で苦労しました。ところがそれが今の職場で役立っているのですから、何が幸いするか分からないものですね。

 桃井かおりさんが言っています。
 「夢を追いかけている自分、 追いかける時に力がついてくる事実の方が、夢を手に入れたかどうかよりももっと素敵な事なんじゃないの?」

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 勉強は どんなに時間を かけたとて やる気無ければ 無意味な時間 (食パン)

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su-nya

桃井かおりさん、いい言葉ですね。
by su-nya (2021-10-15 11:46) 

ぼんぼちぼちぼち

あっしは美術中高時代に、学年で美術の成績はトップで、英語の成績はてんでダメでやした。
で、教師に「アナタは美術の勉強はやってはいけない。英語の勉強をしなさい!」と説教されやした。
美術学校だったので、将来は、美術かそれに近隣する分野の仕事に就くのは解りきっていたことなのに。
今でも、教師達の説教が納得できやせん。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-10-15 20:11) 

サボテン

su-nya様、
 ホントに。似たような箴言に、ウルスラ=レギンの
「自己探求の旅に目的のあることは、良いことです。しかし、結局大切なのは、旅そのものです。」というのがあります。こちらも私が大好きなものです。世の多くの人々は、途中経過の楽しみというか価値が目に入っていないような気がします。子供達や生徒達には、目的に向かって工夫・努力している自分の充実感をしっかり味わってほしいと思います。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2021-10-15 21:18) 

サボテン

ぼんぼちぼちぼち様、
 担任教師の中には、その手の「低い点数の科目を指摘していれば、担任の仕事をしている」と思い込んでいる堅物が確かにいます。仕事の半分しかしていないのです。良さを見つける、長所を伸ばす、これが本分なのに、です。でもそういう人は、職場や家庭、ご近所づきあい等、色々な場面で苦労しているんですよね、実は。考えてみれば、お気の毒です。こちらが忠告してあげても、若い人じゃないとなかなか直せません。「鉄は熱いうちに打て」は本当ですね。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2021-10-15 21:36) 

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