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1552. 水 [地歴公民科]

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                              大寒の神職の禊(みそぎ)

 新型コロナが再び流行の兆しを見せています。成蹊大学名誉教授の浅見和彦氏によると、平安時代にも天然痘(もがさ)が何回も流行したそうです。『栄華物語』の中に974年のもがさの大流行が書かれてあり、『本朝世紀』には、通りに多数の死体があるため人々は鼻を抑えて歩き、鳥、犬は死体を食べ飽きていたと書かれてあります。

 一方、鎌倉初期の説話集『続古事談』には当時の治療法も書かれてあります。沃水(よくすい)といって、太い竹ずつを使って冷水を直接患者にかけていました。御朱雀天皇がもがさを病まれた時、主治医の指示で沃水をしたとあります。また三条天皇は目を患われていましたが、医師は「大寒と小寒の水を頭にかけよ」と言って、氷の浮いている水をかけさせました。熱病で亡くなった平清盛も、比叡山の井戸の冷水をかけていたそうです。どれも治療法としては辛そうですね。

 日本人は「水」に特別な意味を持たせてきました。古代の日本人は病気や自然災害を一まとめに「罪・けがれ」と呼び、それらは祓(はらえ:品物を献じる事)や、禊(みそぎ:清浄な水で洗い清める事)で身体から離れると考えていたのです。今でも、寒中水泳や滝行の中にそれを見る事ができます。とは言え、コロナの方は一刻も早く、水よりワクチンですね。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 甲子園 なぜか詳しい おばあちゃん
  (ユキダルマ)

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