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1134. 生命 [地歴公民科]

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                     シュヴァイツァー博士 (ウィキペディアより)

 シュヴァイツァー博士は、娘さんの話によると、「刺されなければマラリアにはかからない」と近づく蚊は手で払うだけ、部屋の中に入ってきた蚊はコップで取り押さえ、そのままドアの外に放してやっていたそうです。彼は、アフリカのガボン国ランパレネ村に自力で病院を建て、風土病にかかって苦しむ人々の治療を続け、1952年ノーベル平和賞を授与されました。

 若い頃シュヴァイツァーは、「30歳までは学問と音楽に励み、それ以降は世の為に尽くす」と決め、ストラスブール大学に進みました。彼は神学と哲学で博士号を取り、オルガン奏者として活躍しつつ27歳で同大講師となりました。そして30歳で医学部に再入学し、38歳で医師としてアフリカに渡ったのです。

 ある夜、小舟から川を渡るカバの群れを見た彼は、「私は、生きようとする生命に囲まれた、生きようとする生命である」という自覚に至りました。彼は、「生きようとする意志は、自己を完全に実現しようとする意志である。それゆえ、人は全ての生命を尊重しなければならない。自分にとってどんな価値があるかが問題なのではない。」と言います。以後この「生命への畏敬」という倫理的原理は、90歳で亡くなるまで彼の反戦・反核運動の支柱となりました。素晴らしい人生ですね。

 先週、二回目のワクチンを打ってきました。混み合う病院の待合室で、この「生きようとする生命」という言葉を思い出しました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 己に目標がないのなら、誰かのために身を張って何かをして上げよう。
(雀聖)

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