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1497. 他人の飯 [思い出話]

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                       こんな感じの弁当箱でした。(ネットより)                         

 「他人の飯を食う」とは、「他人の間で揉まれて社会経験を積む」という意味ですが、私も大学時代そんな経験をさせてもらいました。それが土方の飯場です。

 飯場では、早朝4時頃からおかみさんが我々労働者の朝食と弁当を作ってくれていました。しかし、なにせ20~30人はいたのでその味噌汁の味付けの大雑把な事。日によって塩分濃度が微妙に違い、入りたての頃はおいしいとは感じませんでした。

 朝食は、大皿に盛られた佃煮や沢庵(たくあん)で白御飯をかき込みます。昼食は、深さ7~8㎝の木こり弁当でした。蓋を開けると斜めに大きな塩鮭の切り身が寝かせてあり、ご飯の中には梅干し、端には沢庵3枚と塩昆布が置かれてありました。質素な中身ですが、汗を大量にかいた体には本当においしく、一粒残さず食べました。夕食には天ぷらやおいなりさん、トンカツなど我々が喜ぶ献立も用意してくれましたが、長期滞在者には栄養不足だったようで、マイクロバスで現場に向かう途中、毎回多くの仲間が薬局でリポビタンDなどの栄養剤を飲んでいました。

 私は夏休みだけの短期労働者でしたが、食事の美味(うま)さは流した汗の量に比例する事を知りました。エピクロスの語る「一杯の水と一切れのパンがあれば、幸せにおいてゼウスに負けない」が私の生き方の理想ですが、そのためにも体を動す事が大事と今気づきました。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 去る時に 一度後ろを 振り返る 追いかけてきて と願いながら  (Dan)

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