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1397. 孫氏の兵法 [地歴公民科]

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                     孫氏 (正式名称は孫武 B.C.5世紀頃~没年不詳)

 孫氏の死後千年程経ってから、中国で孫氏の兵法等をまとめた「兵法三十六計」という書物が書かれ、その中の三十六番目に「勝てる見込みがない時には、逃げるのがよい」とあります。日本と違い、国土の広い中国なら360°どこまでも逃げられます。逃げのびた先で兵力を温存し、再度体勢を立て直した上で攻めれば勝てるとの戦略です。

 孫氏は戦争は割に合わないと知っていました。最悪は消耗戦で、敵も味方も多くの兵士が傷つき亡くなります。したがって戦わずして勝つ事こそ最上と考え、謀略を用いる事を薦めました。

「百戦百勝は善の善なるものに非ざるなり。戦わずして人の兵を属するは、善の善なるものなり。」(百戦百勝はよくない。戦わずに敵の兵と装備を手に入れるのが最善だ。)
 そのためには、敵を欺くのはもちろん、味方の兵士といえども全員に同じ情報を持たせる必要はない、と言うのです。

 情報公開が大前提の現代とは大違いですが、この「孫氏の兵法」は松下幸之助など多くの経済界のリーダー達の愛読書にもなっています。日本学術会議の新規会員105名の任命に際して、歴代総理で初めて6名の任命を拒否した菅総理、その理由は「人事の秘密」だそうです。政府への政策提言機関の会員が、かつて政府に批判的意見を発した事を理由に任用されないというのでは、民主主義社会の日本から一気に春秋戦国時代の呉の国にタイムスリップしたかのようです。

〇日本学術会議から菅総理への要望書


** 高校生のコトバ **************************

名言 :  周りの人を変えるのは難しい。だけど自分が変わるのは簡単。(T.M.)

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