1398.千日回峰行 [宗教的感覚]
比叡山延暦寺で千日回峰行を成し遂げた僧、光永(旧姓星野)圓道師(45歳)の若い時の動画を見ました。(動画)千日回峰行とは千日間山中を歩く荒行で、これを成し遂げた僧は戦後12人しかいません。
浄衣(じょうえ)と呼ばれる白装束にわらじ履き、行を続けられなくなった時に自害するための「死出紐」と短剣を携行します。出発は夜中の2時。30kmの道のりを6時間かけて回ります。1〜3年目は年に100日、4〜5年目は年に200日。700日を満行すると、最も過酷な「堂入り」に入ります。入堂前に生き葬式を行い、9日間堂にこもって断食、断水、断眠、断臥(眠らない)で真言を十万回唱えます。6年目には60kmの行程を100日、7年目には200日歩きますが、前半100日は一日84km、後半100日は30kmに戻します。
病弱だったため15歳で出家し、比叡山延暦寺の小僧となった師でも、この荒行に入る前は逡巡したと言います。入ってしまったら後戻りできない事が大きな不安でした。しかし、家にいたら長くなかった命と気づき、この命をこの行に捧げようと覚悟を決めたそうです。
私の経験からも、このようなせっぱ詰まった決断は、「したもの勝ち」になるようです。「将来の仕事に一番向いている学部は何か?」と漠然と悩んでいる皆さん、今一番好きなものに照準を合わせ、思い切って進路選択してみましょう。進めば道は自然に開けてきますから。
** 高校生のコトバ **************************
名言 : 先生が誰かに当てようとしたとたん、みんな一斉に目をそらす。 (ペンギン)
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