1387. 苦労 [教育の話題]
ギャンブラーについて阿佐田哲也氏が面白い事を書いています。
「『楽して儲けたい』と思って始めても、競馬は予想紙を買い、細かい字で書かれたデータを検討し、競馬場に足を運び、パドックと返し馬を見てから馬券を買う。ギャンブラーという人種は一見怠惰に見えて、実に勤勉なのだ。怠惰を求め、勤勉に行き着く。ギャンブラーは不思議な宿命を背負っている。」
高校生の皆さんには、こんなギャンブラー人生は絶対に送ってくれるなと強く願っています。ただ、この言葉には一面の真理が隠されています。人は好きな事に関する苦労なら、たとえ「やめろ」と言われてもやらずにいられないという事実です。この好きな事が社会に役立ちしかもお金にもつながれば、それこそ最高の人生ですよね。
私の元同僚の音楽教師は歌が専門でした。しかし人生の途中でバイオリンを習いはじめ、それが高じて妹さんとリサイタルを開き、とうとう鎌倉にある大学の教授に招かれるまでになりました。彼の一途さは驚くべきものでしたが、きっと彼の苦労も楽しい苦労だったに違いありません。
将来に向けて、皆さんは「みんなが進む方向に」舵を切るのではなく、自分の好きな事を早く見つけて下さい。そのためには、好きなモノと嫌いなモノを書くノート作りをお勧めします。そんな地道な作業から、やがて自分進路が見えてきますから。
** 高校生のコトバ **************************
川柳 : 宇宙人 地球に住んだら 地球人 (U)
阿佐田さん、「麻雀放浪記」の作者としても有名なかたでやすね。
ものすごく頭のいいかたで、こっそり会社の営業職を二つ掛け持ちしてたこともあるとか。
あっしはギャンブルの魅力はまるで解らないのでやすが、麻雀に限っては駆け引きのゲームでもあると概要を聞いて
駆け引きは無性に好きなので、身を滅ばさないためにあえて覚えないようにしてやす・笑
by ぼんぼちぼちぼち (2020-09-14 20:25)
ぼんぼちぼちぼち様、
破滅型の阿佐田氏にちょっとだけあこがれた事がありました。誰でも一回は伝法な生き方にあこがれる時期ってありますよね。しかし、しょせん何者にもなり切れない私、早々に諦めました。ドサ健や哲っちゃんといった登場人物の名前だけは今も鮮明に覚えてます。小説の中だからいいんですよね。隣家にあんな人々が出入りしてたらと思うと、サラサラします。
コメントありがとうございました。
by サボテン (2020-09-16 12:43)