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1370. 弱さ [宗教的感覚]

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                         アウシュビッツで殉教したコルベ神父

 長崎の修道士小崎登明氏(92歳)の話を聞きました。原爆が落とされた時、小崎氏は長崎市内の洞窟の中で魚雷製造の作業をしていました。ドンという音が聞こえて外に出たところ、家々は破壊され炭となった人々は顔から両目と舌だけが出ていました。林の中では、数日前に自分をビンタした先輩が腹を裂かれて横たわっていました。その彼に向って氏は「いい気味だ」と言って助けもせずに去ったそうです。その出来事が、原爆の日の心のしこりとなっていつまでも残りました。一人になった氏を浦上天主堂が救ってくれ、以後修道士の道を歩んでいます。

 氏は、やがてコルベ神父の事を知ります。神父は、脱走者が出ると連帯責任で10人が死刑にされるアウシュビッツ収容所で、死刑囚の一人の男性の身代わりに名乗り出て、亡くなりました。その男性はコルベ神父に謝意を伝えたかったのですが、私語が禁止されていたため言えませんでした。ただ神父のまなざしは優しく安心せよと語ってくれたそうです。男性はその後良心の呵責にさいなまれ続けました。

 小崎氏はその男性と会い、その握手のぬくもりの中にコルベ神父の愛を感じました。そしてそれを今、長崎で原爆の語り部として小中学生達に伝えています。小崎氏は語ります。「今生きている人は誰しも弱さを抱えている。弱さの中に生きる意味がある。それが感謝であり、それを糧に私達は前進すべきだ。」と。良いお話でした。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 自信や勇気があるから色々な事が出来るのではなく、色々な事を頑張ってきたから自信や勇気があるのだ。 (コーヒー)

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