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544. 必要悪 [地歴公民科]

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              アファーマティブアクションについての図 (ネットより)

必要悪
 アファーマティブアクション(積極的差別是正措置)という言葉を聞いた事がありますか。

 米国の大学生に白人が多いのは、白人学生の親の方が黒人の親より収入が高いためと言われています。そしてこの白人と黒人の大学進学率の差がやがて彼らに収入格差をもたらし、再び彼らの子供達にも同じ道をたどらせます。この悪循環を断ち切るため、アファーマティブアクションという考え方が出てきました。これは、大学が入試の時に黒人に点数を上乗せする事で、彼らを優遇する事です。しかし、これは白人側から見ると逆差別です。どう考えたらいいでしょうか。

 私は、基本的にこの考え方に賛成です。ただし、30年間続けて親の世代が一通り恩恵を被ったら廃止し、公平な入試に戻します。政治の世界で、無政府状態から民主政治に移る間に独裁という必要悪が存在するように、格差社会から平等社会に向かう途上にもこのような必要悪を設定せざるを得ないと思っています。ご意見お待ちしています。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 夢なんて 叶う方が 珍しい 叶わなかった 人の言い訳  (ふぉふぉいのほい)


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コメント 2

まあちゃん

私はアファーマティブアクション自体に反対の立場です。差別の強制是正措置のために差別が生じ、当該の措置が期限付きだったとしても、その期限がきたタイミングで既得権益でズブズブになった人たちがそれを手放すはずはないからです。
by まあちゃん (2023-06-24 08:38) 

サボテン

まあちゃん様、
 貴重なご意見ありがとうございます。おっしゃる通りで、確かに私達人間が手に入れた権益を手放す事は大変に難しい事です。選挙区の区割り再編作業が国会で進まないのがいい例です。白人優位のアメリカでアファーマティブ=アクションに反対する人々も、やはり自分達の既得権を守ろうとしていると言えます。
 ここが私とまあちゃん様との意見の分かれる所と思いますが、現実に苦しんでいる人の問題と将来苦しむだろうと予測される人の問題とを比べると、私はまず現代の問題を取り除く事が先決だと思っているのです。将来の事はまだ試行錯誤できる余地があるからです。
 ここはおそらく私達二人の意見は平行線をたどる事と思われます。しかし、このような貴重なご意見を書いていただいた事に感謝いたします。コメントありがとうございました。
by サボテン (2023-06-24 14:30) 

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