507. 課徴金減免制度

川柳 : 夏休み　太る私は　引きこもり   (ビタミン)

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課徴金減免制度
　ドライブをしていると、 地域によってガソリン価格に差がある事に気づきます。 １ℓで５円以上違います。 もしある地区の業者が話し合いで価格を決めていたら、 これはカルテルと言って独占禁止法違反です。 業者は証拠を残さないよう電話などで連絡を取り合うため、 この摘発は非常に困難です。

　ところが今、 公正取引委員会は実にスマートな方法で業者に 「自首」 を奨めています。 調査開始日以前に違反行為を申告した業者５社に、 課徴金 （罰金） を免除してやるのです。 １番目については全額、 ２番目は半額、 ３番目から５番目は３０％の免除です。 ６番目以降は恩恵なし。 この効果は絶大で、 近年の摘発の多くが一部企業の 「自首」 が引き金になって芋づる式に上げられたものです。

　おとり捜査や内部通報制度も整い、 司法取引についても議論が始まりました。 義理人情よりも実益…、 その良し悪しに議論はありますが、 犯罪捜査のあり方も米国化しつつあります。