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381. 鐘の音 [思い出話]

狂歌 : 線香の 香りと共に よみがえる 祖母と遊んだ 楽しき日々よ  (ケツメイシ大好き)

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鐘の音
 大震災当日、 入試の合格発表準備中だった私は、 あわてて窓から外に飛び出しました。 玄関前の一台の車の小さなテレビ画面では、 カサカサとした音声でアナウンサーが絶叫する中、 気仙沼を津波が襲う映像が流れていました。 雪が降ってきましたが、 しばらくは現実感が持てず夢うつつの状態だった事を覚えています。

 その後、 福島原発の爆発の知らせが入り、 状況の悪化を無力感と共に感じさせられました。 今でも 「直ちに健康に被害を及ぼすものではない」 との枝野官房長官の声とポポポーンの日本広告機構の音楽を思い出すと、 表現し難い切なさを感じます。 でも、 あの時の真っ暗な夜と行き交う人達が気軽に声を掛け合った風景の中に、 私は私達の原点を見た思いがしました。

 昨日の午後2時46分、 勤務校から鳴らされた鎮魂の鐘の音に、 校舎内だけでなく表通りを歩む人達もみんな足を止めて1分程黙祷をしたそうです。 ふと救われる思いがし、 これこそ尊い犠牲者の方々のなさしめる技と感じました。


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