286. ゴミ処理は有償か無償か [地歴公民科]
川柳 : 高校生 母のあつかい 小学生 (T.B.)
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ゴミ処理は優勝か無償か
かつて私は、 国際社会に生きる高校生にはディベート力が求められていると感じ、 授業で何回か模擬ディベートを行いました。 しかしやがて、 ディベートは良くないと気づきました。 優勝した1チーム以外の全員が敗北感を味わうからです。
そんな折、 クリントン大統領がダイアログという対話法を提案しました。 これは意見の異なる人々が、 互いにどこまで妥協できるかを協議するものです。 早速授業に採り入れてみました。 意見の異なる生徒の入った班をいくつか作り、 班ごとに妥協点を探ります。 最後に、 その妥協点を出し合ってクラスの結論を考えます。 ほぼ全員が満足した授業となりました。
ちなみに今回のブログのタイトルについてのダイアログでのあるクラスの結論は、 「ゴミは食べる。 ( ホカ弁の弁当箱は食べられる食材で作る。 )」 でした。 議題とかみ合ってはいませんが、何が飛び出すか分からない所が魅力です。 これからの国際社会には、 この日本的な 「和」 の発想が求められていると感じます。 米国はその後ブッシュ大統領となり、 残念ながらこの話は聞かれなくなりました。
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