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184. 鍼(はり)麻酔 [思い出話]

川柳 : 雨の日に 親父に見せる 俺の意地    (東方無敗)

(はり) 麻酔
 二十年程前、 テレビで中国の鍼麻酔の手術を見ました。

 脳内出血の男性患者の耳たぶ三カ所に鍼が打たれ、 それらに微弱電流が流されました。 手術が始まっても、 目隠しされた患者はずっと覚醒しています。 小さな電動のこぎりが、 皮をはがされた頭蓋骨の額の上部から入り始め、耳の上方を通って後頭部まで頭部を小さく半周すると、 カパッと骨がはずれました。

 食事中の私は、 思わず 「ウッ」 と来ました。 半透明のプリンのような脳の中に血の塊があり、 それを医師はピンセットで丁寧に取り除いていきます。 驚いた事に、 その様子を麻酔科の医師が患者に説明していくのです。 患者は聞きながら 「寒い」 とか 「怖い」 と言っていましたが、 「痛い」 とは言いませんでした。 手術は程なく終わり、 患者は入院病棟に歩いて戻りました。 これらの鍼のツボは、 中国四千年の歴史の中で多くの施術により確立されたものなのでしょうが、 とにかくすごい!

 ところで、 このように多くの事例を観察しそこに共通する真理を見つけ出す方法を 「帰納法」 と言います。


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