SSブログ

1937. 老化 [雑感・気づき]

kaigo_woman.png
                   妻に介護される母のイメージ。(フリー画像より)

 98歳の母はまだ元気ですが、この3か月間の変化(=老化)はとても大きなものでした。

 3か月前、母は数日のショートステイの後、「昼間は自宅、夜は私達の家」という生活を繰り返していました。送迎は私の車で、歩いて乗り降りしていました。自宅での母は食事をのんびり摂り、その後は横になって眠ります。私達は「見守りロボット」を購入し、時々ネット経由で無事を確認していました。

 そんなある日、ロボット画面から母が消えました。玄関は施錠されているので外部からの侵入はありえません。あわてて収録画像を早戻しすると、居ました!彼女は座布団につまづいて転んだのですが、そこがテーブルの陰だったため小さなその姿はそこに隠れていたのです。頭を打っていたら大変と大急ぎで駆けつけると、そこはカーペットの上で母はスヤスヤ眠っていました。一安心でした。

 その日を最後に、母の自宅生活は終わりました。歩けなくなった母は、子供や孫が認識できなくなり、食事も妻の介助なしでは摂れなくなりました。ほんの小さなきっかけで、人はつるべ落としのように老化が進みます。私は火曜日に母の住民票を我が家に移し、今日訪問診療の申し込みと、実家のWiFiルーターとNHK契約の解約をしました。徐々に別れの時期が近づいているのを感じます。ただ、私達がやれる事を全てやり遂げていれば、たとえいつ亡くなってもすがすがしく見送れる気もしています。 想像ですが…。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 両親に 言いたい言葉 ありがとう  (ごりら)

nice!(63)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

nice! 63

コメント 2

suzu*

いつからだろう?
これから先の時間の短さを感じるようになったのは…
子供らが巣立ってからかなぁ?なぁんてね
ウチの母、93歳までは鍬を持ち畑作業やってました。老いの兆しは身体からではなく気持ちからだったような…
母の時間とウチの時間。確実に削られていってます。
by suzu* (2023-09-30 06:08) 

サボテン

suzu*様、
 お母さまが93歳まで農業をされていたという話は驚きです。私の母の5年前は食器洗い程度でした。いつまでもお元気で過ごされますようお祈りしています。確かに体は気持ちのありようによって、大きな力を得たり疲労困憊したりしますよね。それを直接感じるのが勤務校の階段です。楽しい授業ができそうな時は足取りが軽いのですが、そうでない時はとても重いのです。「病いは気から」は本当だと思います。
 コメントありがとうございます。
by サボテン (2023-09-30 17:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

1936. 面接試験1938. スウェーデン人 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。