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1927. 変な喫茶店 [思い出話]

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                         健全な喫茶店 (フリー画像より)

 1969年、私は浪人生でしたが、浪人反戦連絡協議会というおままごとみたいな反戦活動のサークルに入っていました。集まる場所は予備校内ではできないので、喫茶店です。当時、市内に喫茶店は山ほどあって、今では信じられないような変な店もありました。今回は、60年代当時のアクの強い喫茶店をご紹介します。

 街の中央にあった「ロイヤル」という純喫茶はディスクジョッキーがいて、定期的にリクエストカードを募っていました。客の中には別席の異性に曲をプレゼントする猛者もいましたが、そこから恋愛に発展した話は聞いていません。ジョッキーは私の友人のお姉さんでした。

 「アド」というジャズ喫茶は、重い扉を開けると腹の底まで響く大音量のジャズが飛び出てきて、中は奥が見えない程のタバコの煙で満ちていました。革マル派の闘士が常駐しており、怖いもの見たさでいつも繁盛していました。

 「ブルーノート」というモダンジャズの店はなぜか地下に作られてあり、どこかドブの臭いがしていました。薄暗い絨毯の上で、物憂げな常連客がゴロゴロと長居していました。

 クラッシック専門の「無伴奏」も一部のファンには人気の店でしたが、ここは客同士が話をすると「お話はおやめ下さい」とウェイターに叱られました。坐禅堂みたいにみんな黙ってコーヒーをすすりながらバッハを聴いていました。こんな所に出入りしていた私はなんと親不孝者だったかと、今は反省する事しきりです。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 休み明け みんなの表情 まだ休み (ゆらん)

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