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1758. デマ [地歴公民科]

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               デマ (フリー画像より)              

 東日本大震災の時、「絆」という言葉が広まりました。関東大震災時に起きた「福田村事件」の映画化を進めているドキュメンタリー監督の森達也氏は、この言葉に「異質なものを警戒し、排除する傾向」が潜んでいると警告しています。

 関東大震災は1923年9月1日に起きたマグニチュード7.9、死者10万5385人の大地震です。昼食前の11時58分だったため、死者の9割以上が火災で命を落としました。内務省は直ちに戒厳令を発し、各地の警察署に「朝鮮人が凶悪犯罪、暴動などを画策しているので注意すること」と下達しました。

 それは行政機関や新聞を通して広まり、「朝鮮人が井戸に毒を入れてる」というデマとなって1000~数千人の朝鮮人や中国人、間違われた日本人が殺されました。公的機関や新聞の情報という事で、ごく普通の市民が異質な人々を排除する行動に出てしまったのです。この時、香川県から東京に行商に来ていた15人の内の9人(妊婦や幼児を含む)が殺されたのが「福田村事件」でした。聞きなれない方言を話す一行が朝鮮人と間違えられたのです。

 東日本大震災の時には虐殺などの話は聞こえませんでしたが、言われてみれば震災後ホームレスの人々が減った気がします。行政がどんな対応をしたのかは分かりませんが、今後再びやって来る大地震に向けて、私達は過去の過ちをしっかり肝に銘じておく必要があると感じます。災害時は、確かな情報を複数で確認しましょう。

** 高校生のコトバ **************************

名言 :  他人を騙す方法は、嘘の中にたまに真実を混ぜながら話すこと。(謙ちゃん)

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