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1599. 思い出 [思い出話]

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                         鉄道の旅 (フリー画像より)


 高校2年生の春休みの事です。大船渡までの一人旅を計画しました。宿泊先は現地にある同級生の祖母の家。そこで彼と「三泊四日の学習合宿」をするという名目で私は両親の許可を取り、準備を始めました。甘納豆、チョコレート、柿ピー等私の好きなおやつをたっぷり買い求め、当日は大船渡までの座席指定券まで買って万全の態勢で客車に乗り込みました。

 出発と同時にお菓子を食べ始めたところ、やがて喉が乾き出しました。列車が花泉駅に停車した時、思い切ってホームの水のみ場に走ってごくごくと水を飲みました。乾ききった喉にそれは実に美味しく感じました。ところがその間に列車は動き出していたのです。手元には何もありません。頭が真っ白になりました。

 大急ぎで駅員さんに事情を話したところ、彼は素早く電話を入れてくれました。その列車の車掌さんが私の広げたお菓子や服等一式をまとめて先の一ノ関駅に降ろしてくれたのです。安心した私は2時間後の列車で一ノ関駅に行き、頭をかきかき礼を述べて荷物を受け取りました。

 乗り換えを重ねて大船渡駅に着いた時は6時間以上遅れていました。駅で待ちくたびれた友人は、当日がエイプリールフールの日だったので「だまされた」とカンカンに怒って一旦帰宅していました。色々な方にご迷惑をかけた大失敗でした。ほろ苦くも懐かしい思い出として語れるのも、皆さんのおかげと今はただただ感謝するばかりです。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 満員バスで空いた席に座るのは、少し勇気がいる。 (ばば)

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