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1555 正解 [地歴公民科]

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                            戦場に出征する兵士

 昨日NHK特集「銃後の女性たち」を見て、考えさせられました。1932年、見送りもなく出征する兵士を気の毒に思った大阪の主婦達がお茶で見送ったのが国防婦人会の始まりでした。太平洋戦争が始まると、それは大日本国防婦人会と名を変え、徴兵や金属の供出、国債の購入などで積極的に戦争協力する全国組織になりました。家庭を回って徴兵に応じるよう説得するのも彼女達でした。しかし終戦後、彼女達は自分が戦争協力をした事に大変な罪悪感を覚える事になりました。

 番組では彼女達は陸軍に利用されたと論じていました。さらに私は、彼女達をそうさせたものは相互に監視し合う世間の目のような気がします。いつの時代でも戦争が起これば、戦争協力拒否は非難されます。それでも与謝野晶子や市川房江のように声を上げ続けた人々もおり、彼女達の評価は戦後逆転しました。

 兵士を送り出すのも、拒絶するのも苦渋の決断です。しかし歴史の大きなうねりの中では、どちらも正解という気がします。未来は「神のみぞ知る」世界だからです。自分の良心に忠実に「行動」した人間が、納得できる最期を迎えられるのではないでしょうか。婦人会の方々も胸を張るべきです。正しい決断をするためには、広く情報を集める事と歴史に学ぶ姿勢が不可欠と感じました。

〇動画 「銃後の女性たち」  (これは「NHK+」ですが、8月18日(土)23:35から再放送されます。)

〇ブレイディみかこ氏が読み解く「銃後の女性」~エンパシーの搾取

**無高校生のコトバ **************************

名言 : 宿題を明日、明日と延ばしていくと、短く感じる夏休み。
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