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1430. 差別 [地歴公民科]

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                大泉町のハンバーガーショップ (毎日新聞より)

 「何が差別か」は難しい問題です。たとえ行為者に差別意識が無くても、された側が精神的苦痛や実質的不利益を被れば、その行為は差別にあたると言えるのではないでしょうか。

 群馬県大泉町では、4万2千人の町民の内2割が日系ブラジル人や日系ペルー人です。1990年、富士重工業を抱え深刻な人手不足に陥っていた同町が、町を挙げて招き入れた人々です。そんな外国人労働者のおかげで町の財政は安定し、2019年度は県内でただ一つ地方交付税の不交付団体となりました。

 ところが今年9月、山本一太群馬県知事が、「コロナの新規感染者90人の内、外国籍の方が約7割、特にペルー・ブラジルの方が多いように見受けられる。」と述べたのです。「外国人に近づかなければいいので安心できる」という日本人がいる一方で、「たまたまた外国人に感染が広まっただけ。『外国人が』と言われるとちょっと悲しい」と困惑するブラジル人もいます。強い不安を覚えたブラジル人女性はすぐに子供に確認しましたが、幸い学校での問題は起きていませんでした。在住外国人に大きな動揺を与えたという意味で、山本氏の発言は差別発言に当たると感じます。

 ここ仙台市でも新規感染者の報告時には「外国籍の方が何人。」と発表されます。私は、発生場所の特定には意味があると思いますが、感染者の国籍を明らかにする事に意味はないと感じています。

** 高校生のコトバ **************************

名言 ; 「あきらめない」って、口で言うほど簡単な事じゃない。 (Me)

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