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1357. 恋愛 [地歴公民科]

 
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                             (左から)ザロメとレーとニーチェ

 「恋をして恋を失った方が、一度も恋をしなかったよりはましである。(テニスン)」

  ニーチェは38歳の時、友人パウル・レーを通じて21歳のロシアの貴族作家ルー・ザロメと知り合いました。はじめは師と良き生徒として付き合っていましたが、次第に恋心に変わり、二度プロポーズをしました。しかし彼女から色よい返事はもらえず、それどころか思わぬ提案を受けました。それは、ニーチェとレーと彼女による三人の共同生活です。こうして始まった共同生活でしたが、やがてレーもザロメに求婚し、この生活は破綻しました。

  ニーチェは失恋のあまり自殺まで考えました。彼は苦悩から逃れようとイタリアに行き、「ツァラトゥストラはかく語り」の第一巻をわずか10日間で書きあげました。こんな彼が、後にザロメに手紙を書いています。彼女と二人で長時間散歩した時が「私の生涯で最も恍惚とした夢を持った時間だった」と。最高の悦楽と最大の絶望の両方を経験した彼は、その後、恨みを抱いた生き方より至福の喜びの方を愛し、これが何度も繰り返されるという「永劫回帰」の思想に至りました。

  皆さんもこれから素晴らしい人を見つけ、是非一度は熱い恋愛に身を焦がしてみて下さい。

 ** 高校生のコトバ **************************

 名言 :  嫌われている人ほど、それに気づいていない。 (T.M.)

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ぼんぼちぼちぼち

ラストの高校生のコトバ、「その通り!」って大きくうなずきやした。
ある ものすごーく意地が悪くて自慢ばかりする嫌なご婦人とお付き合いせねばならず、あっしはその人のことを嫌いなんだと気づいてもらえるまで、30年近くかかりやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-07-17 22:15) 

サボテン

ぼんぼちぼちぼち様、
 辛い時期を過ごされ、大変でしたね。私にも昔嫌いな人がいました。職業柄会わなくてはならない人だったのでその時期は憂鬱でしたが、私は自分流の生き方を通しました。やがてその方はお亡くなりになりました。「正義は勝つ」とまでは言いませんが、自分が間違っていないと感じたら、それを貫く事が一番だという事を知らせてもらった気がします。
 コメントありがとうございました。
by サボテン (2020-07-18 14:48) 

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